梅田で・・・

2001年7月6日
今日は梅田でマクロ研究会がありました。

毎回ゲストを二人招いて論文を報告して
もらうんですが、一本目は女性の失業率と
出産行動を計量的に分析した論文で、
2本目は所得格差がどのようにして発生するのか
という問いに対して動学的契約理論の
論文を用いて明らかにした論文。

面白かったのはこの2本目の論文で、
選好やその他の要素が同一の個人しか
いない経済で、そのような状況にも
関わらず、初期時点の労働者の数と
金融仲介時の契約の性質に依存して
所得格差が発生したりしなかったり
することが決まること、またその格差
が増大するのかしないのかっていうことが
決まることがしめされたわけ。

もちろんパラメータの値や初期解に
依存するわけですが、Threshold(閾値)
が発生するなど、なかなか面白い
結論が得られていて素直に面白いな
っておもいました。

モデル自体が結構複雑な上、契約理論を
組み込むなど新しい手法も取り入れているので
これを応用するのは難しいとは思いますが、
こういう面白い論文を書きたいものです。

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